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2006年4月17日 (月)

耐震偽装事件の裏側

しばらくメディアの話題から遠ざかっていた感のある『耐震偽装疑惑』事件。

本日、木村建設社長ら木村建設幹部の事情聴取が行われたとの報道がなされましたけど、
内容は『業績の水増しや工事代金受領をめぐる詐欺容疑』といったことに関してで
肝心の耐震偽装疑惑とは異なる様子。

なかなか核心の部分に入っていくには時間がかかるんでしょうけど
年明けの頃に比べると心なしか、事件自体が風化を始めているような…

まあ、それもこれも民主党の手際の悪さからきてるのかもしれませんが
一方で問題の本質から視線を外されているような気も無きにしも非ずって感じ。

そもそも、耐震偽装って言うけど、あの事件が昨年の暮れに持ち上がったときから
陰で言われていたのが、『姉歯建築士に関わる個別の問題というより、
建築業界全体に関わる問題なのではないか?』ということ。

一時期、他の建築士が関わった建物の耐震偽装がマスコミで取り上げられたこともありましたが
それも後は全く報道が途絶えた感じ。

私の周りにいる建築業界に関わった人も、
『あんな偽装はどこでもやってる』みたいなことを言ったりもするし
大体、建築基準法の『基準』っていうもの自体が、どこまで確かなのかも怪しい気がする。

阪神大震災が起こる前でも、日本の建物は絶対大丈夫って言ってたのに
結局、阪神高速なんかものの見事に倒れてしまったし…

このあたりのことに関しては、光文社ペーパーバックスの『グッバイ・ゾンビーズ』
(著者;ベンジャミン・フルフォード)にも書かれているので
マスコミの報道を鵜呑みせずに、じっくり考えてみたほうがいいかも?

この事件は、関係者の内部告発のような形で発覚しましたが、
それと同じような話で、実話を元にして作られた映画が
マイケル・マン監督、アル・パチーノ、ラッセル・クロウ出演の『インサイダー』。

Photo_6 この映画では、タバコ業界を舞台にして、
テレビ番組のプロデューサーと内部告発者が業界の圧力と戦いながら
真実を告発していく姿が描かれますが、
どんな業界であっても、自分の生活を犠牲にして真実を告発するというのは、並大抵のことではないですもんね。

誰だって平穏に生きていたいと思うし、何もわざわざ今の自分の家庭を犠牲にしてまで
真実を告発したいとは思わないし、嘘の中で生活をするほうが楽なことも多いのが現実。

でも、耐震偽装事件以外にも、アスベストの問題、ライブドア事件、BSEに関わる牛肉の偽装事件などなど…ちょっと、バレなきゃイイみたい事件が多すぎる気がしますよねえ。今さえ良ければ、イイといった感じが今の時代の空気として蔓延しているような…

なかなか難しいことですが、そんなときこそ一人一人の人間が『ウソはウソ』『ダメなものはダメ』と言える『当たり前の勇気』をもたないといけないのかもしれません。

映画『インサイダー』の主人公のような状況は、いつどこで誰に起こるか分からないのですから。

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