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2006年4月16日 (日)

現代も生きるヴェニスの商人?

先日14日に、金融庁が消費者金融大手のアイフルの業務停止を発表しましたけど、
全店舗1700店を対象に、最大25日間の業務停止という異例の措置。

確かに新聞を読んでるとテレビCMのイメージと違って
かなり強引な取立てをしてたみたいで、当然と言えば当然の措置のようにも思いますが
今の世の中、何が本当なのかホンマ分かりませんよね。

でも、『金貸し』に関するトラブルというのは、
この世の中に貨幣経済が生まれてから、
いつの時代でも起こってきたことなのかもしれません。

金貸しに関する有名な物語はなんと言っても、
ウィリアム・シェークスピアの『ヴェニスの商人』でしょうか?

昨年、映画でも公開されましたよね。

Photo_5


監督・脚本がイル・ポスティーノのマイケル・ラドフォード。
出演は、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジョセフ・ファインズ…

この物語の内容に関しては、多くの方がご存知だと思いますが
簡単にサワリの部分をお伝えすると…

舞台は16世紀のヴェニス。
当時のヴェニスはヨーロッパ貿易の中核の街として栄えていたものの、
ユダヤ人は土地を持つことも許されず、ゲットーと呼ばれるエリアに隔離されているような状態。

金貸し業を営むシャイロックもそんなユダヤ人の一人で
日ごろ多くの屈辱を味わう日々を送っています。
その一方で、貿易商としての生活を送るアントーニオ。
対極の人生を送る二人でしたが
アントーニオが友人のために金を工面することになったところから
二人の立場が思わぬ方向に向かっていきます…

さて、このお話の中で、金貸しのシャイロックは、
アントーニオに金を貸す条件として、3ヶ月以内に金を返せなければ
『アントーニオの肉1ポンドをもらう』
という人間とは思えない要求をつきつけます。

最初にこの物語を本で読んだときは
『なんて卑劣なヤツ』
と思ったものですが、もう少しこの男の立場になって考えてみれば
ユダヤ人として屈辱的な日々を送り、妻を失い、挙句の果ては娘も財産をもって駆け落ち…

行った行為は許せるものではないですが、
心情的には『人間の弱さ、脆さ』を感じるところがありますよねえ。

アイフルの場合は、シャイロックの場合と異なると思いますが
どちらにせよ、『金や富に対する人間の弱さ』がその背景にあるのかもしれませんね。

ということは、この事件はアイフルという『個別の会社の問題』というより
いつ誰にでも、どこでも起こりうる
『私たちの心の奥の中の問題』なのかもしれません…

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