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2006年8月30日 (水)

マトリクス~虚構と現実~

以前にも、岐阜の殺人事件に関してブログで触れたことがありますが、依然として十代の少年少女の犯罪が目立ちます。

マスコミの取り上げ方にもよるでしょうが、この数日だけでも北海道の十代の少年が自分の母親を友達に依頼して殺した事件や、一昨日の山口周南での女子生徒殺人事件の容疑者も十九歳の少年だとか…

ほんまにどうなってしまったんやろ?

日本はひょっとしたら、心の内戦状態なのかも?

気になるのが、こうした事件の多くが都会ではなくて、郊外や田舎で起こること。

今の時代は、本当に情報過多といってもいいぐらい、テレビやラジオだけでなく、いつどこにいても情報が送られてくる。

しかも、良いものだけでなく悪い情報も。

良い悪いというのは、見た目だけの問題ではなくて、『生きる』ということ自体がスゴク軽く扱われていることが多いのが気がかり。

しかも、『情報』というのは、基本的に『頭』に入ってくるだけなので、それを手にしたからといって、別に本人が何も変わるわけではないのに、あたかもそれが現実であるかのように感じてしまうところが更にタチが悪い。

そもそも、『生きる』ということ自体がとてつもなく大変なことであるはずなのに、当たり前のようにご飯を食べることが出来て、寝る場所もある、友達もいる、病気で死ぬ人も少ない、戦争もない…

これって、本当はスゴク幸せなことであるはずなのに、それを実感出来ない現代人の不幸。

『生きる』って、頭で考えることではなくて、もっと体で感じることであるはずなのに、何かというとネットで情報を入手したり、メールで会話をしたり、テレビから流れてくる情報、それらにリアリティーを感じてしまう僕達。

そして、フト何かの拍子に、現実の世界がそうではないことに気づき、現実のほうを壊してしまおうとしてるのかも?

Photo_42 映画マトリクス

ご存知、超ヒット作の三部作1作目。

1作目は1999年の制作。

監督、脚本はアンディとラリーのウォッシャウスキー兄弟。

出演はキアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス他

『マトリクス』というのは、元は『子宮』を意味するラテン語から来ている英語で、そこから派生して母体とか、基盤とか、背景という意味。

この映画を最初に劇場で観たときは、『本当によく出来てる!』というか、娯楽としての面白さはもちろん、その背景にあるのが、スゴク深い!というか哲学的で、よくもまあ、そんな小難しいことを娯楽映画に出来たなあ!って思いました。

今でもその技量には感心しますけど、最近の日本を見ていると、さながら『マトリクス』の世界みたいで恐いです。

そもそも、僕らが現実と思ってるものが、現実なのか?といわれると、考えてみれば確証なんてない。

いや、俺は見た!聞いた!触った!誰かがそばにいた!と言っても、それ自体も『自分の脳がそう思ってる』からだけであって、実はそれ自体も虚構の世界だと言われても、反論出来ない。

マトリクスという映画を観たことの無い人も無いとはいえないので、一応簡単にお話をしておくと…

冒頭は黒ずくめのバイクスーツに身を包んだ女性(トリニティー)が、とある建物に侵入し、破壊工作を試みるところで、これまた黒ずくめのスーツとサングラスの男たちに追われます。逃げるトリニティーは、仲間に誘導されながら、なぜか電話ボックスに逃げ込みます。

え!?と観客が思っていると、遂に黒づくめの男たちが追いつき、彼女が受話器に向かって話しているところへ、銃口を向けて銃を発砲!でも、彼女は受話器に吸い込まれるようにフッと姿を消してしまいます。

一方、主人公のトマス・アンダーソンはニューヨークの会社で働くコンピュータープログラマー。でも彼には裏の顔があって、実はコンピューターハッカー ネオとして凄腕でもありました。

しかし、ある日会社で仕事をしていると、突然、見知らぬ者から警告のメッセージが届き、疑心暗鬼でデスクから逃げ出すと、あの黒づくめの男たちが現れます。

逃げるアンダーソンを捕まえ、尋問を行ってくる謎の男たち。

アンダーソンは、トリニティーたちのおかげで救出されるのですが、モーフィアスという謎の男を紹介され、その男はアンダーソンに、『この世の本当の姿』を教えられるのです…

何度も言いますけど、この映画は、そのアイデアはもちろん、あらゆる面で、よく出来た作品だと思います。

確かに、この映画が出てきたときは、特殊撮影の技術と表現力に誰もが驚かされましたが、そういった娯楽としても楽しめるし、自分の身の回りの出来事をフト考えさせられる面もあって面白い。

でも、最近の事件を見てると、現代社会の危うさを感じて、さながらマトリクスのよう。

十代の少年少女だけでなく、僕達大人も、しっかりと現実を見つめて生きていかないと、甘美な虚構の世界を現実だと思ってしまうと大変なことになってしまうでしょう。

彼らの事件を、単に少年法や少年犯罪、家庭教育という今までの尺度で見てたらエライ勘違いをしてしるのかも?

彼らを救うためには、みんな一人一人がネオのように現実を見つめて、地味でもしっかり生きていくことをせんとあきません。

人生、辛くてシンドイのが当たり前!汚くて、理不尽なことが多いのが現実。

だから”生きる”んです。

だから”生きる”こと自体が”スゴイ”ことなんです。

死んだらあきません。死んだら終わり。ましてや、人を殺すなんてとんでもない!

どうせ、最後はみんな死ぬんですから、何も恐がる必要もないし、それよりも”生きる”ことをもっと頑張らんと!

もっと粘っこく、とにかく”生きる”

”頭”で生きるんではなくて、”心”で生きんと!

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